障がいがある方の運転免許取得
“いつか自分の車が欲しい!“
“自分で運転して、ドライブに行きたい!”
しかし、障害や知的に遅れがあると、
「運転免許取得は、厳しいんじゃないか…。」
と、はじめから あきらめてしまうことも。
ただ最近は、教習に不安のある方の運転免許取得をサポートする教習所やサービスも できてきています。
あきらめる前に、どういったサポートがあるのか 一緒に探ってみましょう!

聴覚障害のある子どもが、教習所に通いはじめました。
今回は、実際に子どもが通うようになって見えてきた
自動車免許取得についての情報もお伝えできればと思います。
教習所に通う前に
主治医に相談
主治医のいる方は、主治医に話をしてみてもいいかも!
精神疾患、発達障害や知的障害があっても、運転に支障がある症状が無かったり、治療によって症状がコントロールできていれば免許取得が可能です。(医師の診断書が必要な場合もあります。)
教習所に通うこと、運転をすること等 心配なことがあれば、主治医の先生の意見を聞いてみる。
今 抱えている心配事や、これから予想されるアクシデント等 一緒に整理していただき、はじめの一歩に向けての心の準備としてみるのもよいと思います。

同じような特性の方の経験談も聞くことができれば、
安心にも繋がりそう!
免許センター 安全運転相談窓口 に相談
■安全運転相談
本試験を受験する住所地の免許センターに連絡
「〇〇(病名や障がい名)がありますが、自動車学校に通うにあたり、安全運転相談は受ける必要がありますか?」と、連絡・確認。
■安全運転相談の対象者となる病気 等
・一定の病気等(統合失調症、てんかん、再発性の失神 等)
・身体に障がいのある方(四肢、体幹、聴力等)
身体の状態に応じ、免許条件が付与される場合あり
※安全運転相談を受ける際、医師の診断書が必要になる場合もあります
■お問い合わせ
熊本県警察本部 運転免許課 安全運転相談係(免許センター2階右側)
電 話:096-233-0110
住 所:〒869-1107 菊池郡菊陽町辛川2655
受付時間:月曜~金曜 9時~16時
※電話で予約要

我が子の場合、
免許センターの安全運転相談窓口で
難聴の適性検査を受けてから
教習所へ入所しました。
いよいよ教習所へ! 【まる家の場合】
オンライン講義
子どもの通う教習所は、自動車運転免許取得のための学科教習がオンラインで受講可能!
どこでも受講できることになりました。
でも、“オンラインだからサボれる♪“なーんて思ったら、大間違い!
寝ていたりすると、自動車学校の方でわかる仕組みになっていました。
警告メッセージもちゃんと出ます。
でも、実技のときだけ教習所に行けるので、スケジュール管理もスムーズ!
※オンライン対応していない教習所もあるので、お近くの自動車学校へおたずねくださいね。

サボれませんよぉ。
警告メッセージが出ます ((;゚ロ゚)
教官は担当制にもできる
子供は、担当教官が卒業まで面倒を見ていただけるようになっているので、LINE交換もして 安心して教習所通いができています!
実技も、担当教官を指名しています。
他にも
免許証交付の条件によっては、健常者と別過程の教科を受けないといけないこともあります。

例えば 難聴者の場合、
・ワイドミラー
・難聴者のマークをつける
・補聴器 など
安全に運転するための条件が付加される場合もあります。

まだ入校したばかり。
卒業まで応援してくださいね
★ 運転免許 つばさプラン®
つばさプラン®とは?
■「運転免許 つばさプラン】® 栃木県・鹿沼自動車教習所で実施
■梅永雄二先生(早稲田大学教育心理学専修教授)
水内豊和先生(公立大学法人 島根県立大学人間文化学部 准教授) 他
■全国に「運転免許 つばさプラン」®に準じた【パイロット事業】【実施校】がある
■対象:発達障がいや軽度の知的障がいがある方など
(診断のない方、療育手帳などをお持ちでない方も利用可能)
■運転免許取得に不安のある方の教習をサポート
■1人ひとりの特性に合わせて、教習のサポート内容を検討
■他教習所から転校可能
どんな人が対象?
■つばさプラン®参加者例
・発達障害のある方(ASD、ADHD、LD)
・軽度知的障害のある方
・学校の勉強が苦手だった方
・コミュニケーションが苦手な方
・集中力があまり続かない方
・教習生活に不安のある方
・仮免学科試験がなかなか受からない
・他の教習所で指導員とうまくいかなかった
・教習スケジュールが立てられない
・送迎バスの予約ができない など
サポート内容
■TPA検査(教習所用アセスメントツール)
入校前の検査。
学習面や心理面で必要な配慮事項を把握
1人1人の状態に応じた支援計画を立てるための検査
結果をもとに学び方の工夫や環境の調整を行う
※この検査は鹿沼自動車学校と水内水内豊和准教授との共同研究により開発されたツールです。
検査としておりますが、障がいの有無や程度を判断・診断するものではありません。
■教習スケジュールの作成
■技能教習支援
■学科教習支援
■教習所生活支援
送迎予約や手続きの確認、教習所での過ごし方など、生活面での支援も
■その他(オプション/希望者)
・マンツーマンでの学科試験に向けた学習
・応急救護教習の個別対応 など
どこで受けられる?
■全国にある 実施校
・パイロット事業での知識や経験をもとに、「つばさプラン実施校」とステップアップ
■全国にある パイロット事業実施校
・教習所の指導員や職員が発達障害や福祉・教育に関する各種研修を受けている
・実際に教習生を受け入れ、どのようなサポートが有効であるのか、教習生のみなさんと一緒に協働して指導方法を積み重ねながら免許取得の支援を行う事業
■パイロット事業実施予定校
熊本/KDS熊本ドライビングスクール
「運転免許 つばさプラン」®実施校
熊本/菊池自動車学校
「運転免許 つばさプラン」®パイロット事業実施予定校
熊本/KDSネクストカレッジ
■就労移行支援事業所(障害福祉サービス)
■運転免許取得学科講座
■KDS熊本ドライビングスクールと連携
■自動車運転免許取得の学科教習eラーニング講座を、福祉サービスのプログラムの一つとして提供
障害者自動車運転免許取得費助成事業
熊本市
■熊本市は、障がい者の社会参加を促進するために、自動車教習所における自動車運転免許(普通第1種に限る)教習費用の一部を助成
■申請窓口・申請書類等のお問合せ先
〒862-0971
熊本市中央区大江5丁目1番1号 ウェルパルくまもと3階
熊本市役所 障がい福祉課 電話番号:096-361-2519
※自治体によって助成があるところもあるようなので、ぜひお住まいの自治体にお尋ねしてみられてください
書籍
発達障害者と自動車運転―免許の取得と教習のためのQ&A
■著者
鹿沼自動車教習所 栗村 健一
Mランド益田校 森下 高博
早稲田大学教育・総合科学学術院教授 梅永 雄二
■出版社
エンパワメント研究所
■内容
発達障害者が自動車運転免許を取得するにあたっての様々な問題点をQ&A形式などでわかりやすくまとめています。
適切な対応をとることで発達障害者の運転免許取得は可能です。
自動車運転免許を取得することは、外出・通勤・通学・買い物・デート・就職などさまざまな形での社会参加を可能にしてくれます。
情報お待ちしています!

2023年6月現在の情報です
これから随時更新予定♪
みなさんの体験談・情報もお待ちしております!!